戒壇堂 ひねもすのたり -蓮池-
静寂という言葉が
とても似合う
石段に腰掛けて
数時間眺めてると
見えないものが見えてくる
それは
こちらが気配を消さないと
見えないのかもしれない
どんなに眺めてても 飽きない 不思議な感じ
まっすぐに伸びる茎眺めれば
妙に 強さを感じたり
葉の曲線に 大海原の波を感じたり
今夏は 空模様の変化激しく
突然 雨が降り出したり…
そして ピタッと やんだり…
それでも石段に座り続けて
天を仰いだり
鳥の声に耳傾けたり
こんなに暑くても 蝉時雨の中
ウグイスが鳴く…
どのくらい時が経ったのか…
目の前の蓮池よりも
背後の壁の向こうにおわす
四天王さまを背中に
意識しはじめたとき
真っ白な花びら 一枚
…… ハラリ
なんとなく…
こんな感じって
ひねもす
のたり
ふと 美しく咲いた蓮に近寄れば
さきほどの雨の
ひとしずくが
真っ白な花に 寄り添うように
キラリ
見えないものが見えたとき
ちょっと 深呼吸したくなる
今年の戒壇堂の蓮池も
ほんに 静かな 世界だった
万葉集では『比禰毛須』
万葉の言葉っておもしろいですね。
静かな時間が伝わりましたよ。
後ろから広目天の視線も・・・。
おはようございます
いろいろな言葉を もっと知っていれば
どんなにいいかなと思うんですが><
一度に沢山咲いてくれる蓮池ではないですが
戒壇堂の雰囲気に ぴったりの蓮池ですよね
静かな時の流れと 広目天の視線も
感じていただけたとしたら
サイコーに嬉しいです^^
いつも ありがとうございます♪