春日さん 節分万灯籠
真っ暗すぎて 初めは 恐怖心芽生え
それでも とぼとぼと歩く
すると 次第に 視覚以外のアンテナが
ピッ ピッ ピッと 立ってくる
物音に敏感になり
自分以外の気配に
肌から 何かを感じようとしてた
やっと 慣れてきた頃
真っ暗闇の向こうに
灯籠の光が見えてきた

一つ一つの灯籠は
それぞれの祈りを込めて
春日の神様に 奉納された
今夜 いろんな思いに
灯明ともされ 輝いた

真っ暗闇を 通り抜けて
春日さんまで 辿り着き
その厳かな 輝きに 酔う

朱色の回廊に並ぶ灯籠も 美しいけれど
今夜は 「一つ一つ」を 感じてみたくて…

本殿では
二人の神職さまが
人々の祈りと名前を
神様に お伝えなさってた
灯籠の輝き そのたびに 揺れた
撮影:2013/02/03